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レトルピアノ教室
Lettle piano room

「子供の領分」3.雪は踊っている
本番の演奏
■小学6年、中学1年、講師の演奏です。
YoyTubeから聴く時は、こちらからどうぞ
何気なく演奏していますが、とても難しい曲でした。
レジストチェンジのため、リズムを入れていましたが、
それが、あのホールで流すと、反響して聞き取りにくい状態でした。
かといって、音を大きくすると、必要以上にリズムず目立ってしまいます。
ピアノ側に座っていると、合わせるのが怖い感じでした。
プラス、ピアノが目立ってはいけないので、出来るだけ小さく。
あれだけ細かい音を、小さく弾くのは、子供には出来なかったと思います。
この動画を見ると、エレクトーンの低音が、殆ど無くってしまって、
本当に、こうやってあっているのが、奇跡ともいえます。
楽譜は、オーケストラスコアを参考にアレンジしてみました。
■雪は踊っているについて
暖かい家の窓辺でシュウシュウとドビュッシーが飽かず雪を眺めています。
ゆっくり舞いながら降りてきた雪の妖精が、
地表を白いビロードで覆う様を表現したトッカータ。
ドビュッシーは、イギリスの妖精を題材としたアーサー・ラッカムのイラストレーションから、
この曲のインスピレーションを得たといいます。
曲の最初から最後まで、ちらちら、はらはら、雪が一定のリズムで降り続けます。
風が吹くと雪は踊ります。
16分音符の細かい音型は、まさに雪が降り続いているようで、
その中に、子供の感覚を通じた冬の世界を息の長い旋律で、
ドビュッシーは表現しているように思われます。
ドビュッシーは同じ時期に2種類の雪を題材にした作品を作曲しています。
1曲は前奏曲集第1巻の第6曲「雪の上の足跡」で、もう1曲がこの作品です。
前者は、とても厳しい冬の情景を、表し、
その場に立っているようです。
しかし、この曲は、穏やかで、
家の中から、窓の外の景色を見つめています。
ブログでショパンの「雨だれ」は、どこで見ているのかが、重要だ。
外で雨に打たれているのか、
家の中で、見ているのか。
どこにいるのかが、演奏のカギになる。
という事を書きました。
この曲も、まさにそれと同じ事が言えると思います。
アーサー・ラッカムは、「不思議の国のアリス」や「グリム童話」の挿絵を手掛けています。
「イギリスの妖精物語」という絵が複数ありましたので、
ご紹介します。
トビュッシーが見たのは、この絵なのかは、わかりません。
■「子供の領分」曲目紹介
【子供の領分】・・・・・日本バージョン
1.線路は続くよどこまでも
2.「となりのトトロ」よりさんぽ
3.ねこふんじゃった
4.夏祭り
5.ポニーテールのインディアン
【子供の領分】・・・・・ドビュッシー作曲
1.グラドゥス・アド・パルナッスム博士
2.象の子守歌
3.雪は踊っている
4.小さい羊飼い
5.ゴリウォーグのケークウォーク
※今回は演奏しませんが、人形のセレナーデが、3曲目にあります。
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