「動物の謝肉祭」それぞれの曲の解説
1.序奏と獅子王(ライオン)の行進
2.めんどりとおんどり
3.らば
4.かめ
5.ぞう
6.カンガルー
7.水族館
8.耳の長い登場人物
9.森の奥に住むかっこう
10.鳥かご
11.ピアニスト
12.化石
13.白鳥
14.終曲
「動物の謝肉祭」解説 11.ピアニスト~14.終曲(フィナーレ)
11.ピアニスト
ピアニスト(勿論人間)すらも動物に入れてしまう。
サン=サーンスの、皮肉というか、遊び心の現れた一曲です
、
ツェルニーの練習曲をもじって、練習曲風の曲を何度も何度も繰り返しますが、
途中でピアノの先生の怒鳴る声が遮ります。
凡俗なピアノ教師、評論化たちへの腹いせなど、
機械の様に面白みの無いピアノ演奏を皮肉っている曲です。
発表会では、ピアノとエレクトーンで演奏しました。
演奏は、こちらからお聞きください。
11.ピアニスト
12.化石
夜中の博物館の中で化石が動き出す様子をあらわしています。
実はこの化石は人間の骨の化石、つまり骸骨が踊り出すのです。
サン=サーンスは、聞き古された音楽も、音楽に於いての化石である、
と皮肉っているのです。
とは言え、古いものの中にも良いものはたくさんあります。
一番最初に出てくるメロディは自作曲「交響詩・死の舞踏」、
次にキラキラ星、月の光、三匹の盲ねずみ、フレール・ジャック、などのフランスの童謡や民謡、
次にロッシーニの「セヴィリアの理髪師」のロジーナのアリア「今の歌声」がフーガの様に絡み合っています。
終わりは自作のメロディで締めくくられます。
発表会では、ピアノとエレクトーンの4人と木琴で演奏してました。
演奏は、こちらからお聞きください。
12.化石
13.白鳥
この組曲の中で一番有名な曲です。
単独でもよく取り上げられます。
先日の平昌オリンピックのエキシビジョンでも、
羽生結弦選手がこの曲で、滑っていましたね。
ボーカル入りのアレンジでしたが。
衣装は、白鳥をイメージしたものだとわかりました。
この曲では、ピアノがアルペジオで湖面をあらわし、チェロが優雅に泳ぐ白鳥をあらわしています。
発表会では、チェロは、エレクトーンののレジストで、演奏しました。
演奏は、こちらからお聞きください。
13.白鳥
14.終曲(フィナーレ)
いよいよフィナーレ。
今まで出てきた動物たちが再び登場して、華やかにカーニバルが終わります。
メロディでも前に登場したメロディが再び登場。
動物たちが、集まってくる様子が、うかがえます。
途中にオッフェンバックの「天国と地獄」のフィナーレのメロディーもパロディとして登場し
バカ騒ぎを暗示して、盛り上がりをみせ、カーニバルが終わりを告げます。
発表会では、全員でぐるぐるピアノのように演奏しました。
演奏は、こちらからお聞きください。
14.終曲(フィナーレ)
解説⇒解説トップページ