下関LETTLE(レトル)ピアノ・エレクトーン教室***美しい音で名曲を弾けるようになりませんか?

下関LETTLE(レトル)ピアノ・エレクトーン教室

5.ポニーテールのインディアン娘

「こどもの領分」の中に、ピアノを練習する子供の姿を描いた曲があります。
子供は、眠くなったり、なかなか弾けないのか、イライラしながら、
しかし真剣に教本を練習しています。

その姿は、今も昔も同じですね。
そして、やっぱり音楽に国境はない。
でも、日本では、バイエルと言った方が、分かり易いですね。
そう思い、ここでは、バイエルの曲をご紹介することにしました。

「バイエル教則本」は、1850年頃にドイツ人のフェルディナント バイエルにより
作られたといわれています。
「バイエル教則本」が作られたころ、ヨーロッパでは、
シューベルトが亡くなって30年、ショパンが亡くなった直後でした。
シューマンは晩年。
リストが活躍し、ワーグナーが全盛の頃のロマン派の時代です。

ピアノも大きく発達して現在のピアノに近くなり、
音域も広がり、音量も出てきたころです。
当時としては、新しい時代を意識した、画期的な、教本だったと言えます。

しかし、「バイエル教則本」はそのような時代につくられ、
ロマン派の影響もあるものの、子供と初心者を意識して作ったせいか、
それまでの古典の要素が多く見られます。
基本的に音域が狭い範囲で弾けて、
基本和声のみのアルベルティバス(左手のドソミソなどの伴奏音型)や、
その変形の多用などが、その例です。

それため、練習していていまいち、面白くない。
退屈だな。と、思いながら練習する子供も多いはずです。

こうした教則本に向かう子供の心理を、ドビュッシーも感じ、
パロディーにしてみたのでしょう。
ワーグナーや、もはや固定観念が強く、
お高く留まっているだけのクラシック音楽についても、
彼は批判的な感情を持っていたようです。

その心理が、「グラドゥス・アド・パルナッスム博士」や
「ゴリウォークのケークウォーク」に見え隠れしていますので、
考えながら聴くのも、ポイントです。

日本に「バイエル教則本」が、入ってきたのは、明治時代です。
それ以来、日本では初級教則本の頑固たる地位を築きました。

日本では、少しでもバイエルを楽しくしよう! と、
色々な試みの本が出版されていますが、
今日ご紹介する曲は、バイエルに、サブ演奏つけて、素敵にしよう!
という試みがされています。
三枝成彰さんの「バイエルであそぼう!」というテキストです。

今回は、その本の中より、バイエル100番をご紹介しています。



演奏は、こちらからお聴きください。

小学4年、6年の演奏です。
元は、二台のピアノ用の曲です。

YouTubeから聴く時は、こちらから


3.ねこふんじゃった1.グラドゥス・アド・パルナッスム博士


線路は続くよどこまでも
さんぽ
ねこふんじゃった
夏祭り
ポニーテールのインディアン
グラドゥス・アド・パルナッスム博士
象の子守歌
雪は踊っている
小さい羊飼い
ゴリウォーグのケークウォーク

独学講座feel


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