下関LETTLE(レトル)ピアノ・エレクトーン教室***美しい音で名曲を弾けるようになりませんか?

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4.小さい羊飼い(The Little Shepherd)

愛娘・クロード=エマ(愛称シュウシュウ)の持ち物の中に、
真新しいボール紙製の羊飼いの人形がありました。
それを元に、ドビュッシーは、羊飼いの生活を想像し、曲をかきました。
草原の木陰で、一休みしながら、小さな羊飼いが静かに笛を吹いています。

とても柔らかく、デリケートで表情豊かなメロディーが空間に広がっていきます。
昼下がりの平和なひとときを、ぽかぽかお日さまの下で、
羊たちは草をはみ、羊飼いは仰向けに寝っ転がって
空を眺めているうちにいつしかまどろむのでした。

この曲は、「牧神の午後への前奏曲」に似た趣があります。
ドビュッシーがフルートで、このメロディーを吹かせた時、
世の中に衝撃が走りました。
「フルートにこんな低音を吹かせるなんて!」と。

そうです。
フルートは、高音でのびやかで、ひたすら美しく。
そういう、観念が根付いていました。
つまり思い込みです。
その思い込みを、ドビュッシーは、打ち砕いたのです。

ドビッシーは、クラッシックの
このような固定観念を、とても嫌っていたと思います。
それで、ロマン派ではない、印象派を貫いたのではないでしょうか。
死後もつづく、ワーグナー人気に対する対抗心もそこから来ていると、
思います。

そういった、固定観念を拭い去るのに、
トビュッシーは、木管楽器を巧みに使い、新しい世界感を導きました。

「小さい羊飼い」は、ピアノ曲ですが、
アンドレ・カプレのオーケストラアレンジで、より
「牧神の午後」に、この曲が近い事が、分かり易くなりました。

他のピアノ曲の中にも、こうした
木管の音が聴こえる曲が、存在するので、
彼の曲練習するときは、気を留めてみると、曲の雰囲気を
つかみやすくなるのではないでしょうか。


牧神の午後への前奏曲


発表会での演奏です。

中学2年、講師の演奏です。
小さな曲ですが、非情にデリケートで、表現の難しい曲です。
とても神経を使って弾かなければならない一曲でした。
派手な、曲よりも、こういう曲の方が、ずっと難しい。

エレクトーンの低音がなくなってしまっています。
重たい弦楽器の音だったのに、それは残念です。


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3.雪は踊っている5.ゴリウォーグのケークウォーク


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ねこふんじゃった
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