下関LETTLE(レトル)ピアノ・エレクトーン教室***美しい音で名曲を弾けるようになりませんか?

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5.ゴリウォーグのケークウォーク(Golliwogg's Cakewalk)

ゴリウォーグとは、フローレンス・アップトンの絵本に出てくる
黒人の男の子人形のキャラクターの名前で、
当時とてもはやっていたキャラクターでした。

ケークウォークはアメリカで生まれた新しい黒人ダンスミュージックの一種です。
この曲は、西洋音楽とアフリカの黒人音楽が融合されています。
グロテスクでユーモラスな格好をした人形が、
ぎくしゃくとぎこちない動きをしながら踊ったり、ころんだりしているさまが、
当時ヨーロッパで、はやりはじめたジャズ音楽と組み合わされて
表現されています。

ケークウォークの中間部では、
ワーグナーの楽劇『トリスタンとイゾルデ』の冒頭部分が引用されています。
音源をのせましたので、聴いてみてください。

場違いな感じに、最初は驚いて引っ込んでしまったゴリウォーグ。
しかし、次第にワーグナーを押しのけて茶目っ気たっぷりに舞台に再び登場します。
成熟しすぎて崩壊寸前のクラシックの権化や、
ワーグナーに対するドビュッシーの対抗心が
見え隠れします。

「小さい羊飼い」のところで、フルートの使い方でもわかるように、
ドビュッシーは、型にはまることが、嫌いな性格だったと言えます。
固定観念が強くなってきたクラシックに対して、
色んな試みをしたいと言う想い。

そして、死後もつづくワグナーの影響力。
ロマン派に対する対抗心。
(しかし、この曲では、和音はこれまでの正統派的なものを使っていますが)
そういうものに対する、反撥が、この曲には、現れているようです。



フローレンス・アップトンが書いた、
ゴリウォーグのキャラクター


おな、ゴリウォーグは、人種差別問題があり、
キャラクター商品や玩具の製造禁止など進む一方、
現代においても、人気が高く、表現に対しての論争が起きています。


発表会の演奏です。

小学6年、中学3年、お母さんの演奏です。

中間部を合わせるのが、難しく、最後まで苦労した曲です。
真ん中は、リズムがないので、足でのレジストチェンジに苦労したようです。
特に当日は、楽器のトラブルがあり、上手くいかないようでした。

全体的に、もう少し、速くしてもよかったかな。
とも思いました。
が、まとまった演奏が出来て良かったです。
やはり、ドビュッシーは難しいという事が、良くわかった一曲ですね。

YouTubeから聴く時は、こちらからどうぞ


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ゴリウォーグのケークウォーク

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