「動物の謝肉祭」より3.らば
この曲は、らばという足の速い動物が、急いでいる様子を表現した曲です。
なので、速く弾かないと意味がありません。
楽譜は、二台のピアノで、まったく同じフレーズを一オクターブ違いで弾くように書かれています。
はもりも一切なし。
どこまでも、同じフレーズです。
なので、理論的には、一台のピアノでも弾けるはずなのです!
しかし、人には、手もあるし肩もあるし、
一台ピアノで弾こうとすると、ぶつかって、弾きにくくなってしまいます。
それでなくても、隙間がなく、テクニック重視の曲ですから、
ひたすらまっすぐ弾かなければならず、ちょっとした乱れも許されない
とても難しい曲です。
そんな曲に中学生の姉妹が挑戦してくれました。
無理やり一台のピアノで弾いた彼女たちの苦労はいかばかりか、
よく頑張ったなーと思います。
音声を聞くと、ずれたり、はしょったり、たくさんしています。
生真面目な人が聴くと、これはダメな演奏だと、評価するかもしれません。
しかし、これはそういう出来映えだけで、評価してはいけないと、
私は思います。
出来だけを考えるなら、エレクトーンで、
フィートを変えたレジストにして、一人で弾けば、
絶対にずれることはなく、そこそこのものになるでしょう。
が、やぱり、二人でやったことに意味があったと思います。
彼女たちの頑張りを、お聴きください。
大きい画面は、こちらからご覧ください。
曲の解説は、こちらです。
3.らば
「動物の謝肉祭」より2.めんどりとおんどり
この曲は、有名な「天国と地獄」のフレーズのパロディです。
元々、とてもテンポの速い曲なのに、わざとゆっくりにして、
かめとしたところは、皮肉が、込められているのでしょう。
詳しくは、解説をご覧ください。
この曲の編成は、弦楽器が一斉にみんな同じメロディーを弾くようになっています。
バイオリンもダブルベースも、みな同じです。
違うのは、音の高さだけです。
その点は、「らば」と一緒です。
エレクトーンで、忠実に、音域の差や音色は再現してみました。
ただ、録音を聴くと、低音が負けて良く聞かないと、聞こえてこなくなっています。
この曲の難しいところは、ピアノの伴奏は、三連符で、ずっと行くのですが、
メロディーは、8分音符になるところがあり
、
一緒になってはいけないのに、つられて合わせてしまいそうになるところです。
弾いているのは、小学四年生ですが、
どうしてもつられてしまうので、練習の時から、私が指揮をして、合わせました。
当日も、裏で、振っていました。
が、時々危なくなりながら、なんとか、最後までたどり着いたのです。
伴奏は、お母さまが、頑張ってくださいました。
本当に感謝しています。
後半、変な音がする箇所がありますが、あれは間違えたのではなく、
元々、そういう不協和音がなるようになっています。
これも、サンサーンスの遊びだったのでしょう。
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曲の解説は、こちらです。
4.かめ
「動物の謝肉祭」YouTubet画像
1.序奏と獅子王(ライオン)の行進
2.めんどりとおんどり
3.らば
4.かめ
5.ぞう
6.カンガルー
7.水族館
8.耳の長い登場人物
9.森の奥に住むかっこう
10.鳥かご
11.ピアニスト
12.化石
13.白鳥
14.終曲
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